空飛ぶ魚「トビウオ」
滑空できる距離は100m以上、その速度は時速50km以上と言われています。
その味も抜群、佐渡では、すり身にしてお味噌汁に入れるのが定番です。
島内で、トビウオのすり身を作っている「両蒲(りょうかま)」さんによると、
昔はトビウオに限らず、スケソウダラ、サバ、イワシ、ホッケなど大量に魚が獲れ、
それらを無駄にしないために「すり身の食文化」ができたのではないかとのこと。
トビウオの身は、骨と皮を取り除きながら粗く挽き、さらに細かくすり潰します。
最後は温度変化が少ない石臼に氷水を加えながら調味料と練り合わせます。
脂肪分が少なく淡泊な味わいながらしっかりとした旨味で離乳食から給食、介護食まで佐渡島民に寄り添うふるさとの味です。