清掃活動(海岸)が適度な運動やストレス緩和が見込まれる
新潟医療福祉大学様のご協力の下、“清掃活動はどれくらいの運動効果があるのか?” を測定する実証実験を行いました。
海岸清掃活動は街中での清掃活動に比べて「快適度を高める活動」であり、「適度な身体活動」になりうるという結果が出ました。
そのため、CSRではなく「健康経営」の一環として清掃活動(特に海岸清掃)を行っていただけるよう提案していきたいと考えております。
(実験目的)
海岸清掃活動の⾝体活動量と身体活動に伴うストレスレベルおよび気分の変化を測定する
(実証実験協力)
新潟医療福祉大学 健康科学部健康スポーツ学科
佐藤 敏郎 教授 (日本健康運動指導士会新潟県支部長)
佐藤 ⼤輔 教授 及び スポーツ⽣理学ラボチーム
(実施会場・参加人数)
海 岸 :⽇和⼭浜海岸 (新潟市中央区)・19名
アスファルト:JR⽩⼭駅周辺 (新潟市中央区)・19名
◎ 項目設定の理由
運動・身体活動は一般的に、
・心肺機能の向上 ・筋力増強 ・生活習慣病予防、免疫力の向上
・精神の安定 ・体形の維持 ・睡眠の質の向上
など様々な効果をもたらすと言われています。
▶ ストレスレベル・気分(快適度・覚醒度)
体格や体組成(体脂肪量や筋量)、身体機能(筋力や心肺機能)といった項目は、
一過性の活動によって劇的に変化するものではありません。
清掃活動だけで上記項目の計測は困難であるため、「運動・身体活動」の「精神の安定」と
効果に注目しました。気分やストレスレベルというのは、
一過性の活動でも変化が判別しやすいため、今回の項目に設定しました。
▶個人差や環境下で大きく変わる
運動強度を計測する手法として指導現場で幅広く利用されており、
研究においても使用される評価方法であるため今回の計測に利用しました。
特別な機器を必要としないため、多くの人数かつ、
様々な場所での計測ができることが大きな利点で、有酸素運動の運動強度の指標として多く用いられています。
① 海岸清掃・アスファルト清掃ともに、ストレスレベルを有意に
変化させることはないが、海岸清掃は、ストレスレベルの⾼い⼈にとって、
ストレスを低減する活動になり得る。
② 海岸清掃は、有意に快適感を⾼める活動である。
③ 海岸清掃は、⾃覚的運動強度13程度の適度な⾝体活動になる。
➡ 快適度は「快―不快」の程度を評価しています。
覚醒度は「興奮-鎮静」の程度を評価しています。
今回の場合、海岸清掃をしたグループにおいて、
「覚醒度は変化せず、快適度のみ上昇した」ため、
海岸清掃によって快さ(心地よさ)が高まったと表現できます。
➡ 今回「快適度」の上昇に関しては、
何を何時間した時と同じくらいと比べることはできません。
基本的には「変化の程度」というより、「変化したか否か」で評価することが一般的です。
➡ 持続的な活動による効果は明らかにされていませんが、
快適度の上昇は、「エネルギッシュな状態」や「リラックスして落ち着いた状態」を作り出すことに繋がります。
日常生活では「頑張りたい時に頑張れる」
「気持ちを落ち着かせたいときに落ち着かせることができる」ことに繋がる可能性があります。
海岸清掃に参加いただける企業を募集しています。
ごみ拾い=運動効果のあるスポーツとし、健康へのチャレンジと地域の環境保全に貢献された証明書の発行と、海と日本プロジェクト㏌新潟WEB、SNSにて企業の紹介をさせて頂きます。
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海と日本プロジェクト㏌新潟 事務局(BSN新潟放送 営業推進部)