港町として栄えた新潟市の下町エリア。
町屋や廻船問屋など古い建物が残る一角に去年、
国の有形文化財に登録された築120年の「魚や片桐寅吉」があります。
五代目にあたる藤田晋さんによると、明治の時代には北洋漁業を手がけ、
サケ、マスを獲っては塩漬けにして中国へ運ぶなどダイナミックな事業を展開していました。
漁業、卸問屋として始まった片桐家が代々暮らしてきた住宅を藤田さんがお食事処として改装したものです。
県内外の人に料理とともに港町の風情を味わってほしいとの想いだそうです。
初代から一度も「魚」から離れなかった片桐家、港町新潟の歴史を感じながらそこで水揚げされる魚のおいしさを伝えています。